第1巻
第1巻 古代 人々は海峡を越えた

長崎県壱岐島 原の辻遺跡から、およそ2000年前の朝鮮半島との交流を物語る遺物が数多く発見された。また、近年注目される百済・王興寺の発掘の成果を紹介。仏教伝来の真相に迫る。さらに、高松塚古墳壁画、四神図に隠された東アジアの壮大な歴史を取材。日韓両国の研究者が、海峡を越えた交流の実相を読み解いていく。

2009.04.26放送


第2巻
第2巻 “任那日本府”の謎

「任那日本府」の問題は、今なお日韓の間で議論を呼んでいる。日本書紀の記述によって、古代、朝鮮半島南部は「任那(みまな)」と呼ばれ、倭国の支配が及んだとかつては考えられてきた。しかし、近年の研究や発掘調査によって、その関係性が見直されている。鉄をめぐる知られざる交流や、韓国で発見された日本特有の前方後円墳など、最新の研究成果をもとに、その交流の実像に迫る。

2009.05.31放送


第3巻
第3巻 仏教伝来 〜渡来人がもたらした飛鳥文化〜

2007年、韓国の古都プヨの王興寺跡から、約1400年前の金・銀・銅製の舎利容器が発見された。そこに刻まれた文字から王興寺は577年2月に創建されたことが判明。日本最古の寺院、飛鳥寺との関わりが、にわかに注目された。さらに出土品や伽藍の配置などから、二つの寺を結ぶ深い繋がりが浮き彫りになった。最新の発掘成果をもとに、古代日本と朝鮮半島の仏教を軸にした知られざる交流を描く。

2009.06.28放送


第4巻
第4巻 そして“日本”が生まれた 〜白村江の敗北から律令国家へ〜

「倭」から「日本」へ国号を改めたのは、西暦700年ごろとされる。その背景には、東アジアの激動があった。近年の研究で、645年の大化改新(乙巳の変)は、朝鮮半島の国々や大国・唐との外交路線をめぐる対立から起きたとも指摘されるようになっている。続く663年の白村江の戦いで唐に大敗北を喫し、国家存亡の危機の中で改革が急ピッチで進められた。律令国家日本”が誕生するまでを東アジア諸国との関係から読み解く。

2009.07.26放送


第5巻
第5巻 日本海の道 〜幻の王国・渤海との交流〜

七世紀朝鮮半島の北に興った渤海(ぼっかい)。史書の記述は少なく、幻の王国と呼ばれていた。近年ロシア沿海州で発掘調査が進み、日本との知られざる交流が明らかになってきた。727年、日本へ軍事支援を求めてやってきた渤海使。やがて経済・文化交流が発展。秋田や金沢では使節来訪の痕跡が見つかり、ロシアのクラスキノでも交流をうかがわせる発掘が相次いでいる。古代から10世紀ごろまでの日本海の交流を明らかにする。

2009.08.30放送


第6巻
第6巻 蒙古襲来の衝撃 〜三別抄と鎌倉幕府〜

十三世紀後半、日本を揺るがした蒙古襲来。その3年前に、朝鮮半島から救援を求める謎の国書が届いていた。送り主は、高麗王朝に反旗を翻し蒙古に徹底抗戦を唱えた軍事集団、三別抄。近年の研究で三別抄の激しい抵抗が日本攻撃を大幅に遅らせるなど、蒙古軍の敗因のひとつになったことがわかってきた。チンド(珍島)からの救援要請に、日本はどう応じたのか?東アジア全体に視野を広げ、日本と朝鮮半島双方の視点から空前の危機を読み直す。

2009.09.27放送


第7巻
第7巻 東シナ海の光と影 〜倭寇の実情を探る〜

十四世紀、東シナ海にこつ然と現れ、朝鮮半島から中国沿岸を襲った日本の海賊・倭寇。韓国の水中発掘調査により、彼らが活躍した東シナ海の姿が明らかになってきた。高麗王朝滅亡にも影響を与えた海の民は、どうして現れたのか?そして、いかなる運命をたどったのか?日本と朝鮮半島の双方から謎に包まれた倭寇の実像に迫る。

2009.10.25放送


第8巻
第8巻 豊臣秀吉の朝鮮侵略

豊臣秀吉が起こした文禄・慶長の役(1592〜1598年)は朝鮮半島では「壬辰倭乱(イムジンウェラン)」と呼ばれ、日本の侵略の出発点として人々の間で刻まれている。この戦争は日本と朝鮮、2か国間の紛争だけではなく、中国・明をも巻き込む「日・朝・中」東アジア世界を変動させた国際戦争でもあった。悲劇はなぜ起きたのか?戦争の実態を描く。

2009.11.29放送


第9巻
第9巻 朝鮮通信使 〜和解のために〜

豊臣秀吉の朝鮮出兵(壬辰倭乱)で、断絶した日本と朝鮮との関係。しかし江戸時代には、長期の平和な関係が築かれることになる。大きな役割を果たしたのが、「朝鮮通信使」である。朝鮮はなぜ、恩しゅうを越えて、日本と和を結ぶことに踏み切ったのか?日本はどう朝鮮通信使を受け入れたのか?憎悪と不信を乗り越え、平和で対等な関係を築き上げた朝鮮通信使の実情を、日韓両国の最新の研究をもとに明らかにする。

2009.12.27放送


第10巻
第10巻 “脱亜”への道

江華島事件を機に朝鮮王朝を開国させた日本。その後、共に近代化を目指し、交流した人々がいた。福澤諭吉とキム・オッキュン(金玉均)である。開化派の官僚・キムは、福澤の支援を受け、日本型の近代化を進め、宗主国・清からの独立を模索した。しかし、クーデタの失敗で挫折。福澤は「脱亜論」を発表する。江華島事件から日清戦争までの近代の関係を福澤諭吉とキム・オッキュンを軸に見ていく。

2010.01.31放送